2020.8.26
沖縄県の年収はいくら?平均や産業別、年齢別ランキングを解説
沖縄スタイル編集者
2020.8.26

沖縄県への移住を考える人にとって、やはり気になるのが沖縄へ移住したあとの「年収」。沖縄県は平均年収が低いといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。この記事では、沖縄県の平均年収や、産業、男女、年齢別の年収を2019年度のデータから調べ、全国の年収事情と比較して解説します。
沖縄県の平均年収は?全国ランキングと比較
2019年に行われた調査によると沖縄の平均年収は377万3800円。これは平均よりも少し低く、労働時間は平均よりもやや短いというデータがでています。
沖縄に移住をすると年収は少し下がるかもしれませんが、残業は少なく趣味の時間を作れるなど、自分にあったライフスタイルを確立できるかもしれません。ただ、残業の有無は企業によってさまざまなので、沖縄で働けば確実に残業がなくなるというわけではないので注意してください。
厚生労働省の調べによると、都道府県別の1ヶ月の平均賃金(1ヶ月間、2019年6月分で集計)は、全国で307,700円。沖縄県は251,300円。これは47都道府県で40位。全国1位の東京37万9000円で、その差は約13万円になります。
沖縄は東京よりも家賃などは低く済む場合が多いですが、沖縄で快適に生活をするには車が必要であったり、沖縄県外から輸入されたものは本土で買うよりも高額だったりするなど、予想外の出費がある場合も考えられます。
沖縄県の年収を年齢・性別・産業別にチェック
それではここから年齢・性別・産業別に、年収の違いを見ていきましょう。
年齢別に見る沖縄県の年収
こちらは年齢別の収入の差です。さらに会社の規模も分けて表示しています。年収は「平均の月の給与×12ヶ月+平均の賞与額」で計算しています。
どの規模の企業も60歳までは、年収は上がっていく傾向にありますが、60歳以降は、グッと年収は減っています。定年退職を迎える人が多いためだと思いますが、ただ、1000人以上の規模の大きな会社は、65〜69歳までの収入が、月の給与・賞与共に、群を抜いて多くなっていました。これは退職金などが影響しているのかもしれません。ちなみに、60歳以降の平均勤続年数は男性は16〜17年、女性は14〜17年という数字がでています。
性別で見る沖縄県の年収
続いては女性と男性の収入の差をみてみましょう。
どの規模の会社も男性の方が年収が高い傾向にあります。1番男性と女性で年収の差が多い1,000人以上規模の会社になると、160万円程度の差ができています。
ただ沖縄の企業も女性の社会での活躍を推進する企業や、役員の20%は女性である企業も続々と増えてきています。少しずつではありますが、この性別による年収の差は埋まってくるかもしれません。
また、産後、産前の休暇取得や、職場復帰のための制度が整っている企業も増えてきています。キャリアプランやライフプランも考え、移住後の就職先を選ぶようにしましょう。
産業別に見る沖縄県の年収
続いては産業別での年収を、全国の平均と沖縄とで比較してみました。
どの産業も沖縄は全国平均を下回る結果に。ただ、電気・ガス・熱供給・水道業だけは全国平均を大きく上回る結果となりました。賃金構造基本統計調査のデータを詳しく見ると、沖縄の電気・ガス・熱供給・水道業は、月々の給与も賞与ともに、ほかの県よりも高い金額となっていました。
台風の多い地域ですから、困難な作業や急な作業がが多く、さまざまな手当が充実しているのかもしれません。沖縄移住をして収入アップを目指したい方は、沖縄の特殊な気候や地域性により、他県よりも多い収入が見込める業界を新たな就職先として考えてみるのもいいでしょう。
平均年収を知り、沖縄生活のプランを立てよう
さまざまな視点から、沖縄で暮らす人々の年収を見てみました。志望したい会社の規模、就きたい職種・業界の平均年収を知り、現実的な沖縄生活のプランを立てましょう。
また、沖縄での就職先を探す際は、「お金」か「移住後のライフスタイル」か、なにを重視したいかをはっきりさせ新たな職場を探すといいでしょう。