2020.9.17
【沖縄VS東京】一人暮らしの1日にかかる生活費を比較!
沖縄スタイル編集者
2020.9.17

沖縄への移住を考えている人にとって、気になるのが生活費のこと。この記事では、沖縄と東京での一人暮らしにかかる生活費を、データをもとに比較します。1か月の必要な生活費が変わらないといわれる沖縄と東京ですが、実際の費用を見ると、やりくりの工夫が見えてきます。ぜひ沖縄移住の際の参考にしてみてください。
一人暮らしの生活費は、那覇と東京で同じって本当?
沖縄県労連の調査によると、東京都北区と沖縄県那覇市での生活にかかる費用は同水準であると発表されました。ちなみに、このデータは25歳の男性の場合として算出されています。
この調査結果を聞いて「意外だな」と思った人も少なくないでしょう。東京で生活をする方が、お金がかかりそうなイメージがありますよね。
東京での暮らしの支出は家賃や食費が多くを占めます。沖縄での生活は家賃や食費は、東京での生活より抑えられることが多いですが、東京で生活しているとかからない自動車に関するお金や、冷房などに使う光熱費がかかるため、同水準となっているそうです。
しかし、島で採れる野菜や魚などはとても安く手に入れられ、食費など減らせる出費とことん減らし、上手にやりくりをすれば、東京で生活するよりも大幅に生活費が抑えられる可能性もあります。
沖縄と東京の物価を比較
それではここから、沖縄と東京の物価の比較をみてみましょう。
沖縄県外から輸送されてくるものは、輸送費がかかるため都内よりも値段が高くなる場合があります。沖縄での買い物は意外なものが高かったり、都内では高級と言われるものが安く手に入ったりすることも。
政府が発表しているデータをもとに、沖縄の方が安いもの、東京の方が安いものを分類してみました。ぜひ参考にしてみてください。
沖縄の方が安いもの
乾うどん・しらす干し・豚バラ・卵・のり・わかめ・こんにゃく・梅干し・たくあん・つくだに・味噌・おにぎり・コロッケ・緑茶・ビール・発泡酒・台所用洗剤
東京の方が安いもの
コシヒカリ ・食パン・あんぱん・カレーパン・ さつまあげ・牛肉・ハム・ソーセージ・豆腐・あげ・納豆・醤油・砂糖・ポテトチップス・サラダ・お酒・ティッシュ・トイレットペーパー・ドリンク剤・整髪料
あまり差がないもの(差が10円以下)
コシヒカリ以外のお米・即席めん・ちくわ・鶏肉・ビスケット・あめ・せんべい・チョコレート・サランラップ・洗濯用洗剤・歯磨き・化粧水
物価からわかる沖縄の生活事情
沖縄と東京であまり値段がかわらないものもありますが、牛肉や焼酎などは、東京の方が沖縄よりも平均200円もリーズナブルに購入できます。200円となれば、とても大きな差ですね。沖縄県内で生産されていないものは、県外からの輸送費がかかるため本土で購入するよりも割高になっていることが多いです。
しかし、東京ではなかなかお目にかかれない、沖縄ならではの食材や魚、地酒などはリーズナブルに手に入るので、沖縄で生活をする場合は地元の食材を使い食費を抑えてみてはいかがでしょうか?食費が抑えられる上に、沖縄らしい生活も楽しめます。
沖縄と東京の1日にかかる生活費を比較!
それではここから、食費や交際費などジャンルに分けて、生活にかかる費用を沖縄と東京で比較してみます。編集部が行ったアンケートをもとに、グラフでわかりやすく紹介していきます!
このアンケートの結果から、沖縄生活にかかる費用だけでなく、沖縄で暮らす人々の生活スタイルも垣間見れそうです。ぜひ参考にしてみてください。
東京と沖縄の家賃を比較
まずは1ヵ月分の家賃を比較してみます。東京と沖縄では、約28,000円もの差が!1ヵ月で28,000円となると、とても大きな差ですね。
那覇市内など人気のエリアには、都内と家賃があまり変わらない物件もありますが、少し中心部から離れるだけで、家賃はだいぶ抑えられるでしょう。
東京と沖縄の光熱費を比較
次は、光熱費や、水道代を比較してみます。生活に欠かせないライフラインですが、東京と沖縄ではどのくらい差があるのでしょうか?
光熱費
光熱費は、沖縄の方が900円程度高いという結果に。夏場はクーラーが必須のためこのような結果になったと思われます。
沖縄の夏は湿度が高いため、窓を開けて外気を取り入れると部屋の中にカビが生えてしまう可能性も…。窓は開けずに、クーラーを使用しましょう。除湿器なども必須アイテムとなります。東京での生活よりも、家電の使用頻度は高くなりそうです。
水道代
水道代はほぼ変わらない結果となりました。ただ、エリアによってもちろん異なりますが、水道の基本料金は、沖縄の方が東京よりも高いというデータがでています。
東京と沖縄の食費を比較
続いては、食費を比較してみます。朝・昼・夜と分けてデータを出してみました。この結果から、沖縄の人々の生活スタイルが見えてくるかもしれません。
朝食
その差は約50円。朝食に関しては、あまり差はないようです。次に昼食にかかる費用を見てみましょう。
昼食
昼食に関しては朝食よりも、金額に差がでました。その理由は、昼食のスタイルによる影響が大きいようです。どのように昼食をとっているのか、こちらもアンケートで調査してみました。
東京と比べ沖縄は、外食の割合がグッと減っています。外食はせずに、お弁当を持参する人や、自宅で自炊をする人が多いため、1日の昼食にかかる費用が少なくなっているのでしょう。
職場が沖縄の中心地にない場合、食事ができるお店が周りになく、お弁当などを持参しなくてはいけないという人が多いということも考えられます。
夕食
続いては夕食の費用を比較してみます。外食、自炊共に沖縄の方が少し金額が低い結果となりました。沖縄には、現地の食材を使った料理店や、沖縄のリーズナブルな食材を扱うスーパーがあるので、それらを上手に利用すれば、夕食も食費が抑えられるでしょう。
すべての食事において、沖縄の方がかかる費用が低い結果になりましたが、その差はわずか。沖縄での生活の食費を抑えるには、地元の食材を扱う安いスーパーを見つけて、自炊をすることがポイントとなります。
東京と沖縄の娯楽費を比較
それでは次に、娯楽費や交際費などをみて行きます。沖縄で暮らす人たちは、休日にどのようにお金や時間を使っているのでしょうか?
衣類・服飾費
服飾費に関して、ほとんど差が出ない結果となりました。東京に暮らしていても、沖縄に暮らしていても、ファッションが好きな人なら服飾費にかかる費用は高くなり、あまり服にお金をかけない人は、服飾費がかからないという結果になるでしょう。
ただ、冬場のコート類は沖縄では用意してくてもいい可能性が高いため、冬場の服飾費は沖縄より東京の方が高くなりそうです。
交際費・趣味・娯楽費
交際費に関しては、沖縄の方がずいぶんと低い結果に。沖縄に暮らす人に聞くと、「海などの自然の中で遊ぶことが多い」とのこと。沖縄暮らしをすると、お金のかかる映画やアミューズメントなどを利用せずとも、休日を充実させられるでしょう。
東京と沖縄の交通費を比較
最後に交通費を比較していきます。モノレールで移動と、車での移動の、沖縄で多く利用される2つのパターンに分けて比較してみました。
電車通勤の場合
沖縄に走っている唯一の電車、モノレールの定期券は1番費用が高い区間でも、1ヶ月で13,000円。都内への通勤にかかる費用を考えると、定期代は随分とリーズナブルです。
ただ、モノレールは沖縄の隅々まで走っているわけではありません。職場や住居がモノレールの運行エリアではない場合は、車での移動がマストになります。
車通勤の場合
車通勤の場合でも、東京よりも沖縄の方が交通費がかからないという結果になりました。
現在、新型コロナウイルスの影響で、沖縄のガソリン価格は大幅に下落しているそう。なんと約20年ぶりの安さで、100円を切る価格でガソリンを提供しているスタンドもあるのだとか。
また、都内では駐車場の費用も必要なので、沖縄よりも維持費がかかるという結果になったと考えられます。沖縄では無料で利用できる駐車場付きの賃貸も多く、そういった物件を選ぶと東京よりも車を所持するために必要なお金は少なく済むでしょう。
沖縄生活は意外とお金がかかる?
この結果をみて、意外と沖縄は物価が安くないなと思ったり、沖縄生活は予想以上にお金がかかるなと思ったりする人も多いかもしれません。しかし、住む地域を那覇市内から少し遠い所にするだけで家賃を抑えられたり、ご当地の安い食材が手に入るスーパーを見つけられれば食費をグッと抑えることもできます。
今すぐ!少しでも安く!沖縄生活をしたい人には…
少しでも沖縄での生活費を抑えたい人は、リゾートバイトをしてみるのもおすすめです。また、移住費用はないけれど、今すぐに沖縄移住をしたい人もリゾートバイトをしてみるといいでしょう。寮完備で家賃がいらなかったり、まかない付きで食費が抑えられたりするなど、生活費が1人暮らしよりも安く済む募集が多くあります。
お給料もしっかり入ってくるので移住費用や1人暮らし費用を貯めながら沖縄生活ができます。実際に働きながら沖縄生活を体験でき、沖縄暮らしをリアルに感じられるので、長期移住の検討にリゾートバイトを利用してみるのもいいでしょう。
移住の前に、生活費のシミュレーションを!
沖縄へ移住をする前に一度、大まかでもいいので収入と支出のバランスをイメージしておきましょう。移住後に「こんなはずじゃなかった!」とならないように注意してくださいね。