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2019.6.18

沖縄の方言「めんそーれ」ってどういう意味?返しの挨拶はある?

沖縄スタイル編集者

2019.6.18

ライフスタイル

沖縄へ行くなら現地の人とコミュニケーションを取ってみたい!でも沖縄の方言って独特で難しいかも?そんなあなたに、沖縄に行く前に知っておきたいよく使う沖縄言葉や上手な使い方をご紹介します!

「めんそーれ」の意味は?沖縄へ行く前にチェック!

沖縄料理の飲食店や、沖縄の空港などによく書いてある言葉、「めんそーれ」。

「めんそーれ」は沖縄で使われる方言、「うちなーぐち」のひとつで、歓迎のあいさつに使われる言葉です。「めんそーれ」の意味、使い方、語源などを知って、沖縄の人らしく「めんそーれ」を使いこなして仲良くコミュニケーションを取りましょう!

めんそーれーの看板とシーサーの置物

「めんそーれ沖縄」の意味は「沖縄へいらっしゃい」

「めんそーれ」はもともと「いらっしゃい」「おいでなさい」という歓迎の意味。沖縄の空港、お店の前、観光地などに「めんそーれ」と書かれていることも多いですよね。

那覇空港のめんそーれの看板

「めんそーれ」という言葉が有名になったのは、1975年。沖縄海洋博のキャッチコピーで「めんそーれ沖縄」と使われてから、認知度が全国区となりました。

以降、テレビなどでは「ようこそお越しくださいました」「いらっしゃいませ」のような意味として使われることも多いですが、実際に沖縄の方が使う場合は、招待する際の「ぜひ来てください」、別れ際の挨拶として「また来てください」というようなニュアンスです。

すでにその場所に来ていて「めんそーれ」と言われると、沖縄の方は「もう来てるけど?」と思ってしまうかもしれません。時代の流れとともに使い方が変化した言葉のひとつです。

沖縄での「めんそーれ」の使い方は?返しの挨拶は?

「めんそーれ」は、お店の入り口などで使われることが多い、「いらっしゃい」という意味の言葉です。「めんそーれ」には気さくなニュアンスがあり、より丁寧にした挨拶は「めんそーれたい」です。見送るときに「またん、めんそーれ」などと、「またお越しください」の意味で使うこともあります。

「めんそーれ」への返事は、「(男性)ちゃーびらたい」、「(女性)ちゅーびらたい」(ごめんください、来ました)や「(男性)ハイサイ」「(女性)ハイタイ」(親しい間の「こんにちは」、英語のHello)などがあります。

めんそーれーを使ってコミュニケーション

「ちゃーびらたい」は、いまの若い人はあまり使わないようですが、沖縄の言葉で話してコミュニケーションを取りたい方にはおすすめです。「ハイサイ」も、「めんそーれ」と並んでよく聞く沖縄言葉だと思っていましたが、実は男性が使う言葉だったんですね!

「めんそーれ」の語源と沖縄言葉の歴史

「めんそーれ」の語源は、日本語の古語「参り召しおはれ(まいりめしおわれ)」「参り候へ(まいりそうらえ)」と言われています。もともと、沖縄は琉球王国という王国であったので、その当時の言葉が現代の沖縄方言にも強く影響しています。

めんそーれーの歴史

現在でも、沖縄県内の地方や島によって言葉が違うので、方言を聞けばどの地方や島の出身かが分かるそうです。特に、お年寄りの話す沖縄方言は、沖縄の若者でも聞き取れません! 沖縄育ちの人でも、若い人は標準語に近い方言を話しています。

「めんそーれ」だけじゃない!沖縄で使われる挨拶

「めんそーれ」以外にも沖縄特有の挨拶があります。使い方を順番に見ていきましょう!

めんそーれー以外の挨拶

沖縄の挨拶①「ちゅーうがなびら」

「ちゅーうがなびら」は「こんにちは」の意味です「はいさい」「はいたい」は親しい人に向けて使うのに対して、「ちゅーうがなびら」は目上の人にも使える便利な言葉です。失礼のないように覚えておきましょう!

ちゅーうがなびら

沖縄の挨拶②「にふぇーでーびる」

「にふぇーでーびる」は「ありがとう」の意味です本島の言葉とはまったく違う言葉なので驚きますね!

ちなみに「本当にありがとう」、は「いっぺーにふぇーでーびる」と言います。「ありがとうございました」と過去形になる場合は「にふぇーでーびたん」です。

にふぇーでーびる

沖縄の挨拶③「ぐぶりーさびら」

会合などで「失礼します」などという意味で「ぐぶりーさびら」と使います。「さようなら」に近い意味でも使いますが、実は「さようなら」にぴったり合う沖縄の言葉はありません!

別れの言葉としては、親しい間柄の場合は「また会いましょう」という意味を込めて、男性の場合は「またやーさい」、女性の場合は「またやーたい」と言って別れることが多いです。

ぐぶりーさびら

注意したい方言を覚えて、いざ「めんそーれ沖縄!」

沖縄の方言には、本島の人からすると誤解してしまいそうな言葉もあります。沖縄の方言を正しく覚えておくことで、スムーズなコミュニケーションを取って、沖縄への旅行が楽しめるようにしましょう!

沖縄の方言で注意したい言葉

誤解しやすい沖縄言葉①「だからよー」

誤解しやすい沖縄言葉一つ目は、「だからよー」。

「だからよー」とは、「そうだね」と同意を表す言葉です。会話の相槌として「だからよー」と言われると、「だから、それが理由で○○したんだよ」と、続きを待ってしまいそうですが、待っていてもその続きの言葉は出てこないので注意しましょう。

だからよーの意味わかる?

誤解しやすい沖縄言葉②「○○しましょうねー」

誤解しやすい沖縄言葉二つ目は、「○○しましょうねー」。

「○○しましょうねー」という言葉は、「(私が)○○します」の意味で使われることが多い言葉です。「持ってきましょうねー」は「私が持ってきますね」、「そろそろ帰りましょうねー」は「私が帰ります」という意味になります。

沖縄県以外の方には、「一緒に○○しよう」という意味に取ってしまう言葉ですが、勘違いしないように気を付けましょう

しましょうねーの意味は違う。

誤解しやすい沖縄言葉③「今、来るよー」

誤解しやすい沖縄言葉三つ目は、「今、来るよー」。

「来る」は、「(私が)行く」の意味で使われることが多い言葉です。「今、来るよー」と言われたら、沖縄の方言を知らない人は「何が来るの?」と思ってしまうかもしれませんが、「行く」という意味であることを忘れないように気を付けましょう!

いま来るよー

沖縄の方言を使って、観光をもっと楽しもう!

いかがでしたか? 沖縄の方言を知らない人には、なかなか言葉が通じないかもしれませんね。事前に沖縄の方言を知っておいて、スムーズにコミュニケーションできるようにしましょう!

沖縄の方言を使って観光を楽しもう

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