2022.4.14
宮古島への移住はおすすめ?失敗・後悔しないために注意点を紹介
沖縄スタイル編集者
2022.4.14

宮古島への移住を考えている方に向けて、宮古島の魅力や移住のメリット・デメリット、移住支援の制度などをご紹介!どんな方が移住に向いているかも詳しくお話しますので、ご自身が当てはまっているかもぜひチェックしてみてくださいね。
宮古島ってどんな場所?魅力はなに?
沖縄有数の人気を誇る離島・宮古島。沖縄本島から約300㎞の距離にある宮古島は、年間の平均気温が23度と、非常に温暖な気候が特徴です。夏はリゾート感を楽しめて、冬でも10度を下回ることはほとんどなく、過ごしやすい気候が続きます。1年を通して暖かい気候なので、寒いところが苦手な方にもぴったりの移住先です。
そんな宮古島の魅力は、なんと言っても美しい自然!宮古島はコバルトブルーの美しい海が有名で、ダイビングなどのアクティビティも盛んです。さらに周辺の伊良部島・池間島・来間島の3つの離島との間に架かる橋も見どころのひとつ。美しい海と空が広がる絶景のなか、開放感あふれるドライブを楽しむのもおすすめですよ。
海だけでなく島内の雰囲気も宮古島ならでは。宮古島には川や山がなく島全体が平坦な地形で、島内のあちこちにさとうきび畑が広がっています。ハイビスカスやブーゲンビリアといった南国の花や季節ごとの花が楽しめたり、海岸沿いの水域にはマングローブ林が群生していたりと、南国ならではの自然に触れられるのも魅力的です。
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宮古島への移住はこんな人におすすめ
暖かな気候、美しい自然、のんびりした離島での生活に憧れて移住を考えているけれど、旅行とは違う現地での生活は不安・・・そんな方に向けて、宮古島に移住して幸せに暮らせるのはどんな方なのか、特徴をあげながらご紹介していきます。
・海や自然が大好きで、都会から離れた暮らしをしたい
宮古島内は川がなく土が海に流れ出ないため、海の透明度が抜群。とにかく美しい海に囲まれた宮古島での生活は、海が好きな方にとってはかけがえのない時間になるはずです。
大きなショッピングモールがなかったり、ネットショッピングは送料が高かったりと、決して便利とはいえない環境ですが、コンビニや24時間営業のスーパー、ファストフード店、映画館、ゲームセンターなどの娯楽施設があるので、不自由はなく生活できます。
自然に癒されながら生活を送りたい方、都会での生活から離れのんびりと暮らしたい方は、宮古島での生活を楽しめるでしょう。
・人との交流が好き
宮古島では島民の多くが知り合いで、外に出かければ知り合いに会ったり、知り合い同士がつながっていたりすることがほとんどです。地元住民の交流も活発で、お祝いごとや飲みの場もたくさん。市街地から田舎に行くほどこの傾向は強くなります。
地元の方たちは基本的に温かく地域の輪に入れてくれますが、必ずしも歓迎されるとは限りません。よそ者扱いをされたり、いやな顔をされる場面も出てくるはず。
移住者ではなく地元の一員として充実した生活を送るには、そんな状況を受け入れたうえで島の方と交流しようとする姿勢や、人との交流を楽しむことが大切です。
・収入がある程度減ってしまっても大丈夫な人
移住には金銭面の心配もありますね。残念ながら宮古島は給料が安く、東京と比べると収入は3分の2程度。沖縄本島よりも収入は低くなると言われています。
家賃はほかのエリアと差はなく、物価については輸送が大変な離島ということもあって比較的高い金額設定が多いです。ネットショッピングでも追加の配送料がかかってしまうため、金銭面でのデメリットは少なくありません。
あらかじめ宮古島での生活を知っておかないと、収入の低さなどにがっかりしてしまうことも。移住してからどういう働き方をするのか、慎重に検討してみてくださいね。
・車での移動が苦痛でない人
宮古島には電車が通っていないため、主な移動手段は車です。タクシーや路線バスもありますが、生活するには車を持っておくと安心でしょう。
宮古島に移住するメリット・デメリットを紹介!
これから宮古島に移住するメリット・デメリットを詳しくご紹介します。移住を考えている方は、現実的なメリット・デメリットもしっかりと把握したうえで検討しましょう。
宮古島に移住するメリット
・好きなときに海に行ける
海が好きな方にとっての最大のメリットは、いつでも好きなときに海に行けること!外国人からも人気のある宮古島のきれいな海にすぐに行けるので、プライベートの時間は海辺でのんびり過ごす、という贅沢な暮らしが叶います!
・子育ての環境がいい
「島の子はみんなの子」という文化が根付いている宮古島では、知り合いではなくても子どもに声をかけたり、近所の方が子どもを預かったり、という光景がよく見られます。
また子育てで大切になるのが職場の理解ですが、宮古島では子どもの予定で仕事を抜けたり休んだりしやすいため、子育てがしやすい環境と言えます。
・一年を通して暖かい気候のため過ごしやすい
先述した通り宮古島の平均気温は約23度と非常に温暖です。11月ごろまでは半袖で生活できるほど暖かく過ごしやすい気候なので、南国らしい雰囲気を存分に味わいながらのんびり過ごす生活も叶えられます。
宮古島に移住するデメリット
・最低賃金が低く、物価が高い
沖縄県の最低賃金は820円(2022年4月現在)で、全国平均より100円以上低くなっています。自分でビジネスをしているなど稼ぎが安定している方を除き、宮古島での収入は思っているより少ないかもしれません。
さらに宮古島は離島のため輸送費が高く、比較的物価も高いです。収入と支出のバランスを考え、しっかりプランを立てましょう。
・地元の人といい関係を築いていく必要がある
もともと島の人たちはお互いに支え合って生活してきたため、都会よりも結びつきが強いです。デメリットというよりは心がけることとして、移住者を受け入れてくれたことに感謝し、島のルールやそこで暮らす人々を尊重する姿勢が大切です。
島の方と良好な関係を築くことができれば、離島生活での頼れる存在になりますよ。
・教育環境があまり整っていない
子育てはしやすい環境ですが、教育環境という面では課題もあります。宮古島の教育環境は整っておらず、沖縄県全体でみても全国平均よりも低い結果です。学力重視の風土ではないため、しっかりと子どもに勉強をさせたい、または子どもが勉強をしたい、という場合はミスマッチになる可能性があります。
・帰省する際の交通費が高くなる
沖縄の離島には船で行けるところも多いですが、残念ながら宮古島へのアクセスは飛行機のみ。関東の場合、羽田空港からの直通便と、那覇空港を経由する経路の2種類があります。節約するためには那覇経由の経路がいいですが、細かく調べる必要があるため手間がかかるのがデメリット。
あらかじめ決まった帰省の場合は航空会社の早割を活用して費用を抑えることができますが、急遽決まった場合などには直前の予約となるため、交通費はその分高くなります。
家族での帰省となると、飛行機代だけでもかなりの費用がかかってしまうのが注意点です。
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宮古島の移住で失敗・後悔しないための注意点
宮古島への移住が決まったら、引っ越しに向けて準備を始めましょう。離島である宮古島への移住には、いくつか注意すべきポイントがあります。
物件探しの注意点
宮古島は現在人気のある移住先ということもあり賃貸の空き物件が少なく、空き部屋の家賃も高騰しています。競争率が高いため、今すぐ移住を考えている方は、ゲストハウスの利用なども視野に入れつつ、物件探しを進めていきましょう。
また物件探しではエリアも重要。宮古島の市街地に住むメリットとしては、アクセスや周辺環境の良さ、適度な距離感のあるご近所づき合いなどが挙げられ、反対に宮古島の田舎では、自然やスローライフを楽しめて、より地域のコミュニティと深く関わることができます。どんな暮らし方をしたいかを考えて、エリアを検討してみてくださいね。
引っ越しの注意点
離島への引っ越しの際、すべてを業者にお願いすると費用が高くなってしまうため工夫が必要です。
費用を抑えるためには、移住前に持ち物を減らすことが特に大切。なるべく物を捨てて、最低限の物のみにするようにしましょう。引っ越しする段階で長く使っていた家具家電などは処分し、現地で改めて購入しなおすことで費用を抑えられる可能性があります。
また宮古島は車社会なので、自家用車がある場合は船で持ち込むのがおすすめです。東京からは7~8万円ほどで輸送できます。
大型の家具家電や車の輸送費用の合計は、20~30万円ほどが相場です。そのほか宮古島に持ち込む荷物は、ゆうパックなどのサービスを活用して安く送るのも方法のひとつです。
仕事探しの注意点
あまりこだわりが多くなければ、仕事はすぐに見つけられるでしょう。特にホテルや飲食店、建設業、介護、保育士、看護師など、人手不足が続く仕事は比較的決まりやすいです。
しかし東京などの都市部と比べて賃金は低くなることが多いので、「仕事には就けたが生活が苦しい」とならないためにも、移住する前にある程度の貯金があると安心です。
宮古島へ移住後の支援を紹介!
日本各地には地方移住者に向けた補助金がありますが、残念ながら宮古島の場合はそのような支援制度がほとんどありません。宮古島は移住先として人気のある場所なので、支援制度がなくても移住者が集まるためです。
少ない移住支援制度のうち、特徴的なものとしては宮古島の問題である保育士不足を解消するための「宮古島市保育士就労渡航費等補助金交付事業」が挙げられます。保育士資格を持つ方が宮古島市に転入し認可保育施設に就労する場合、渡航費や転入費など最大30万円までの補助金が交付される制度です。保育士として働くことを検討している方はぜひこの支援制度を活用しましょう。
また、宮古島には子育てに関する支援制度が充実しており、例えば出産祝いや医療費の補助、幼稚園の入園料が無料などの制度があります。子育てのためのサポートが多く、移住してから受けられる恩恵は少なくありません。
宮古島での移住生活を楽しもう
以上宮古島での生活を詳しくご紹介してきました。移住にはメリットもデメリットもありますので、ご自身が移住に向いているのか、移住する前に見極めが必要です。
いきなり移住するのは心配という方は、短期で住み込みのお仕事をしてみるのがおすすめ。リゾートバイトなら寮費や食費などの生活費を抑えて、移住のための貯金をしながら現地での暮らしを体験できます。リゾートバイトを始めるときは、派遣会社のサポートを受けると安心ですよ。
しっかりと計画を立てて、宮古島での移住生活を楽しんでくださいね!